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プリウスの点検を自分でしようとしたら、エンジンが勝手に止まってしまって困ったことはありませんか。『エンジンをかけっぱなしにする方法があるって聞いたけど?』と調べている方も多いはずです。
結論から言うと、その方法が「整備モード(メンテナンスモード)」です。ハイブリッド車のエンジンを止めずに回し続けるためのモードで、点検や整備の時に使います。
この記事では、整備モードで何ができるか、どんな手順で入れるのか、使う時に気をつけたいことを順番に見ていきます。
整備モード(メンテナンスモード)とは?
プリウスのようなハイブリッド車は、走る状況に合わせてエンジンを自動で止めたり動かしたりします。止まっている時や、ゆっくり走っている時はエンジンが止まっていることが多いですよね。
普段はこれが燃費の良さにつながっています。ただ、点検の時には「エンジンが勝手に止まる」ことが困る場面もあるんです。
整備モードは、READY(走れる状態)の間、エンジンを回し続けるためのモードです。整備工場では「メンテナンスモード」と呼ばれることもあります。
| 比べる点 | 通常の状態 | 整備モード |
|---|---|---|
| エンジン | 状況に応じて自動で止まる | 回り続ける |
| 目的 | 燃費よく走る | 点検・整備 |
| 使う人 | すべてのドライバー | 主に整備する人 |
| 取扱説明書 | 記載あり | 一般向けの説明は少ない |
整備モードは、普段の運転で使うものではありません。エンジンを回し続けた状態で点検したい時のためのモードで、使い終わったら解除します。
どんな場面で使う?
『自分には関係ある?』と思う方もいますよね。ふだん運転しているだけなら、整備モードを使う場面はほとんどありません。
使うのは、エンジンが回っている状態で確かめたい点検がある時です。例えば、次のような場面です。
- エンジンオイルを交換した後、エンジンを回して漏れがないか確かめる
- エンジンの回転や音、振動を確かめる
- 排気ガスまわりの点検をする
- 冷却水の量や漏れを、エンジンを温めた状態で確かめる
車検や法定点検のエンジンまわりの確認でも、整備工場ではこうしたモードを使うことがあります。
一方で、補機バッテリー(12V)の充電のためだけに整備モードを使う必要はありません。READYの状態にしておけば、ハイブリッドシステムが補機バッテリーを充電してくれます。
作業ごとに整備モードが要るかどうか
『この作業にも整備モードがいるの?』と迷うこともありますよね。よくある作業を表にしておきます。
| 作業 | 整備モード | 理由 |
|---|---|---|
| エンジンオイル交換後の漏れ確認 | あると便利 | エンジンを回し続けて確かめられる |
| エンジンオイルの量を見る | 不要 | エンジンを止めて冷えた状態で見る |
| 補機バッテリーの充電 | 不要 | READYで充電される |
| エアコンフィルターの交換 | 不要 | エンジンを回す必要がない |
| タイヤ・ワイパーの交換 | 不要 | エンジンを回す必要がない |
| 冷却水の漏れの確認 | あると便利 | 温まった状態で確かめられる |
多くの日常の手入れは、整備モードがなくてもできます。オイルの量を見る時は、むしろエンジンを止めて少し時間をおいたほうが正しく測れるんです。
オイル交換の時期や量はプリウスのオイル交換の時期・量で見ています。
バッテリーの上がりや交換の話は、プリウスのバッテリー上がりと交換で見ています。

整備モードの入れ方と解除のしかた
ここからが、いちばん知りたいところですよね。ただ、最初にお伝えしておきたいことがあります。
整備モードの入れ方は、世代や年式によって違う場合があります。一般向けの取扱説明書ではなく、整備書(修理書)の範囲で扱われる操作です。
ここでは、30系・50系などで広く知られている手順を、一例として紹介します。現行の60系を含め、自分の車で同じ手順が使えるかは、販売店や整備工場で確かめてからにしてください。
- 平らで安全な場所に止め、パーキングブレーキをかける
- ブレーキを踏まずにパワースイッチを2回押し、電源をON(READYにしない)にする
- 約60秒以内に、シフトP位置でアクセルを奥まで2回踏む
- シフトをNに入れ、アクセルを奥まで2回踏む
- シフトをPに戻し、アクセルを奥まで2回踏む
- メーターに整備モードの表示が出たら、ブレーキを踏んでパワースイッチを押し、READYにする
うまくいくと、READYにした後にエンジンがかかり、そのまま回り続けます。メーターの表示は世代で違うので、表示が出ない時は手順のどこかが合っていない可能性があります。
解除は、パワースイッチを押して電源をOFFにするのが基本です。次に電源を入れた時は、通常の状態に戻っているかを確かめておきましょう。
現行の5代目(60系)は、シフトやスイッチまわりの作りが旧型と違います。旧型の手順をそのまま試しても入らない場合や、専用の診断機が必要になる場合があります。無理に何度も試さず、販売店に相談するのが安心です。
うまく入らない時に見直すこと
手順どおりにやったつもりでも、入らないことはよくあります。多いのは、次のようなつまずきです。
| つまずき | 見直すところ |
|---|---|
| 最初からREADYになった | ブレーキを踏まずに電源をONにする |
| 途中で時間が切れた | 手順全体を約60秒以内に終える |
| アクセルの踏み込みが浅い | 奥まで踏み込む |
| シフトの位置がずれた | P・N・Pの順番を守る |
例えば、こんなやり取りになることがあります。
「何回やってもメーターに表示が出ないんだけど」
「ブレーキを踏んだまま電源を入れていませんか?最初はブレーキを踏まずにONにするのがポイントです」
使う時に気をつけたいこと
整備モードは便利ですが、エンジンが回り続けるぶん、気をつけたいことがいくつかあります。ここは大事なところなので、しっかり確かめておきましょう。
- 車庫やガレージの中など、閉め切った場所で使わない(排気ガスがたまる)
- 整備モードのまま公道を走らない
- エンジンや排気管のまわりは熱くなるので、手を近づけすぎない
- 冷却ファンが急に回ることがあるので、エンジンルームに手や工具を入れる時は注意する
- 作業が終わったら解除して、通常の状態に戻す
作業の前と後に確かめること
整備モードを使う作業は、前と後のひと手間で安全さが変わります。次の順で確かめておくと安心です。
- 前:平らな屋外で、パーキングブレーキとシフトPを確かめる
- 前:周りに人やペットがいないか見る
- 後:電源をOFFにして、整備モードを解除する
- 後:次に電源を入れた時、エンジンが通常どおり止まるか見る
- 後:警告灯が点いていないか確かめる
『ちょっとだけだから、閉めたままで大丈夫』は危ないです。排気ガスが室内にたまると、体調を崩すおそれがあります。
また、点検の前後で警告灯が出た時は、自分で原因を探しすぎないことも大事です。警告灯の意味はプリウスの警告灯・警告音の意味と対処で見ています。
「ハイブリッドシステムチェック」の表示との違い
整備モードと一緒に調べられることが多いのが、「ハイブリッドシステムチェック」というメッセージです。名前は似ていますが、中身はまったく別物なんです。
「ハイブリッドシステムチェック」は、ハイブリッドシステムに何らかの異常を車が見つけた時に出る警告です。整備モードのように、自分で入れるものではありません。
| 比べる点 | 整備モード | ハイブリッドシステムチェック |
|---|---|---|
| 何か | 点検用のモード | 異常を知らせる警告 |
| 出るきっかけ | 自分で操作して入れる | 車が異常を見つけた時 |
| すること | 点検が終わったら解除 | 安全な場所に止め、販売店に相談 |
もし走っている時に「ハイブリッドシステムチェック」が出たら、まずは安全な場所に車を止めましょう。そのうえで、販売店やロードサービスに連絡するのが基本です。
一度電源を切って入れ直すと、表示が消えることもあります。ただ、車の中には異常の記録が残っていることが多いので、表示が消えても早めに点検を受けておきましょう。
駆動用電池の劣化が原因になっていることもあります。寿命の考え方はプリウスの駆動用バッテリーの寿命と交換費用をどうぞ。
自分でやるか、プロに任せるか
『自分でオイル交換くらいはしたい』という方もいますよね。整備モードは、そうしたDIYの点検の助けになります。
- 旧型で、手順がはっきり分かっている
- オイル交換後の漏れ確認など、簡単な点検だけ
- 屋外の平らで安全な場所で作業できる
- 現行の60系で、手順が分からない
- 警告灯や「ハイブリッドシステムチェック」が出ている
- ハイブリッドシステムや高電圧の部品に関わる作業
ハイブリッド車には、高い電圧の部品が使われています。オレンジ色の配線やその周りの部品には、自分で触れないようにしましょう。
整備を頼む時は、何の作業で、どんな症状があるかを具体的に伝えると話が早く進みます。例えば「オイル交換の後にエンジンを回して漏れを見たい」「警告が一度出て消えた」のように伝えてみてください。
取扱説明書でよく使う設定を確かめたい方は、プリウスの取扱説明書の見方も役に立ちます。
プリウスの故障しやすいところと修理費の目安は、プリウスの故障しやすい箇所と修理費の目安にまとめています。車の防犯が気になる方は、プリウスは盗まれやすい?もあわせてどうぞ。
これからプリウスの購入を考えている方は、プリウスの値引き相場と限界額も参考にしてみてください。

よくある質問
整備モードとメンテナンスモードは同じですか?
はい、同じものを指して使われることが多いです。エンジンを回し続けて点検するためのモードです。
整備モードはどうやって解除しますか?
パワースイッチを押して電源をOFFにするのが基本です。次に電源を入れた時に、通常の状態に戻っているか確かめてください。
60系プリウスでも同じ手順で整備モードに入れますか?
同じとは限りません。旧型の手順で入らない場合や、診断機が必要な場合があるため、販売店に確かめるのが安心です。
「ハイブリッドシステムチェック」が出たら整備モードで直せますか?
直せません。ハイブリッドシステムの異常を知らせる警告なので、安全な場所に止めて販売店に相談してください。
補機バッテリーを充電するのに整備モードは必要ですか?
必要ありません。READYの状態にしておけば、ハイブリッドシステムが補機バッテリーを充電します。
まとめ
- 整備モードは、READYの間エンジンを回し続けるための点検用モード
- 使うのはオイル交換後の確認など、エンジンを回した状態での点検の時
- 入れ方は世代で違う場合があり、60系は販売店に確かめるのが安心
- 閉め切った場所で使わない、公道を走らない、終わったら解除する
- 「ハイブリッドシステムチェック」は異常の警告で、整備モードとは別物






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