当サイトの記事は編集部がメーカー公式情報などの公開情報をもとに独自に調査・執筆しています。記事内にはアフィリエイト広告を含む場合があります。
プリウスのグレード表を見ると、Z・Gの横に「U」という見慣れない名前がありますよね。『安いならUで見積もりを』と販売店に行って、買えないと言われた方もいるかもしれません。
結論から言うと、プリウスのUはKINTO(トヨタのサブスク)専用のグレードです。販売店で現金やローンで買うことはできません。
この記事では、Uがどんなクルマなのか、なぜ買えないのか、GやXと比べてどう違うのかを数字で見ていきます。
プリウスのUグレードとは?
Uは、5代目プリウス(60系)の中で「KINTO Unlimited」専用に用意されたグレードです。2023年1月10日のHEV発売時からラインナップにあります。
パワートレインは1.8Lハイブリッドです。一般向けのZ・Gが2.0Lなので、ここがまず違います。
| 項目 | U(KINTO専用) |
|---|---|
| パワートレイン | 1.8L HEV(2ZR-FXE) |
| 駆動 | 2WD/E-Four |
| 型式 | 6AA-ZVW60-AHXKB(2WD)/6AA-ZVW65-AHXKB(E-Four) |
| メーカー希望参考価格 | 3,016,200円(2WD)/3,269,200円(E-Four) |
| WLTC燃費 | 32.6km/L(2WD)/30.7km/L(E-Four) |
| タイヤ | 195/60R17(アルミ+樹脂フルキャップ) |
| 乗車定員 | 5名 |
価格は’26年7月現在の「メーカー希望参考価格」です。実際に払うのは月額料金なので、この数字はあくまで目安になります。
Uは「買うクルマ」ではなく「KINTOで乗るクルマ」です。値段を比べる時は、車両価格ではなく月額と契約年数で見る必要があります。
ほかのグレードとの並びはプリウスのグレードの違いを一覧で比較で確かめられます。
販売店で買えないのはなぜ?
『同じトヨタなのに、なぜ売ってくれないの?』と思いますよね。理由はシンプルで、Uは最初からKINTOの契約とセットで作られた仕様だからなんです。
Uの特徴は、公式が「アップグレードレディ設計」と呼んでいる作りです。納車後に、ソフトウェアのOTAアップデートや、あとから付けられる装備に対応しています。
2023年6月22日には、U向けの「アップグレード」サービスが始まりました。契約中にクルマの中身を新しくしていく、という考え方のグレードです。
販売店でUの新車を買うことはできません。ただ、KINTOの契約が終わったクルマが中古市場に出るかどうかは、流通の状況しだいです。中古で「U」と表示された個体を見かけたら、車検証の型式がZVW60またはZVW65の「AHXKB」になっているかで確かめてみてください。
「アップグレード」はどんな仕組み?
アップグレードレディ設計というのは、あとから中身を新しくできるように作ってある、という意味です。ソフトウェアはOTA(無線通信)で更新され、対応する装備は納車後に追加できます。
『普通のクルマと何が違うの?』と思いますよね。普通は、買った時の装備のまま乗り続けます。Uは、乗っている途中で機能が増える可能性がある、という点が大きな違いなんです。
どの装備が追加できるか、費用はいくらかは、時期によって変わります。契約前にKINTOの公式サイトで最新の内容を確かめておきましょう。
販売店でUの話をすると、KINTOの案内に切り替わるのはこのためです。
KINTOで乗るといくらかかる?
UのKINTO月額は、公式グレードデータで22,770円〜となっています。条件は「初期費用フリー・7年・ボーナス加算165,000円×14回」です。
ここで大事なのは、ボーナス月の加算です。月額だけ見ると安く見えますが、年2回の加算を含めて考えないと実際の負担が分かりません。
| 項目 | 金額(公式条件) |
|---|---|
| 月額 | 22,770円〜 |
| ボーナス月の加算 | 165,000円×14回 |
| 契約年数 | 7年 |
| 初期費用 | フリー |
例えばこんな計算になります。月額22,770円を7年(84回)払うと191万2,680円です。ボーナス加算165,000円×14回は231万円なので、合計は422万2,680円になります。

『えっ、参考価格より高い?』と感じた方もいるはずです。ただ、KINTOの月額には任意保険・自動車税・メンテナンス費用などが含まれています。そのぶんを差し引いて比べないと、公平な比較になりません。
KINTOの総額と、車両価格だけを並べて「高い」「安い」と判断するのは早いです。購入側にも保険料・税金・車検代がかかります。同じ7年で、同じ項目をそろえて比べてみてください。
購入と比べる時にそろえたい項目
KINTOと購入を比べる時は、7年間でかかるお金を同じ項目でそろえるのがコツです。
| 項目 | 購入 | KINTO |
|---|---|---|
| 車両代 | 本体+オプション+諸費用 | 月額に含む |
| 自動車税 | 年36,000円(7年で252,000円) | 月額に含む |
| 任意保険 | 別に契約 | 月額に含む |
| 車検・点検 | 別に支払い | 月額に含む(範囲は契約内容による) |
| 7年後に残るもの | クルマ(売れば現金) | 返却 |
ここで見落としやすいのが、最後の行です。購入なら7年後にクルマが残り、売ればお金が戻ってきます。KINTOは返却なので、手元には残りません。
だから比べる時は「購入の総額から、7年後に売った金額を引いた数字」とKINTOの総額を並べてみてください。
リースやサブスク全体の損得はプリウスをリース・サブスク(KINTO等)で乗る場合の費用で詳しく扱っています。
UとG・Xの違いを一覧で見る
UはZ・Gとは別の1.8Lで、同じ1.8LのXとも装備が違います。3つを並べると位置づけが分かりやすいです。
| 項目 | G(HEV) | U | X |
|---|---|---|---|
| 入手方法 | 販売店で購入 | KINTO専用 | 販売店で購入(ビジネス向け) |
| 価格(2WD) | 3,324,200円 | 3,016,200円(参考) | 2,796,200円 |
| パワートレイン | 2.0L HEV | 1.8L HEV | 1.8L HEV |
| WLTC燃費(2WD) | 28.4km/L | 32.6km/L | 32.6km/L |
| タイヤ | 195/50R19 | 195/60R17アルミ | 195/60R17スチール |
| ディスプレイオーディオ | 8インチ | 8インチ | オーディオレス |
| シート | 上級ファブリック | ファブリック | 要確認 |
| ボディカラー | 4色 | 5色 | 2色 |
燃費はUの方がGより上です。1.8Lで車両重量も1,360kg(2WD)と軽いため、WLTCで32.6km/Lになります。
一方で、パワーは2.0Lの方が大きく差があります。システム最高出力は2.0L HEVが196PS、1.8L HEVが140PS(Wikipedia)です。高速の合流や坂道での余裕を重視するなら、2.0Lを選ぶ理由になります。

サイズと重さも少しだけ違う
1.8LのUは、2.0LのZ・Gとボディの大きさはほぼ同じです。全長4,600mm、全幅1,780mmは共通です。
違うのは高さと小回りです。Uは17インチタイヤなので、全高が1,420mm(Z・Gは1,430mm)、最低地上高が145mm(同150mm)です。最小回転半径は5.3mで、Z・Gの5.4mより少し小回りがききます。
車両重量は2WDで1,360kgです。HEVのGより40kg軽く、これが燃費の良さにもつながっています。
UとXの違いは、装備とボディカラーです。Uには8インチのディスプレイオーディオとアルミホイールが付き、色も5色から選べます。
Uで選べる色と安全装備
UはZと同じく、エモーショナルレッドⅡとダークブルーを選べます。Gでは選べない色なので、色で迷っている方には意外なポイントなんです。
- プラチナホワイトパールマイカ(有料色 33,000円)
- アッシュ
- ニュートラルブラック
- エモーショナルレッドⅡ(有料色 55,000円)
- ダークブルー
マスタードはZとGだけで、Uにはありません。
安全装備は、Toyota Safety Senseの基本機能は全車共通です。ハイビーム制御はAHB(オートマチックハイビーム)になります。
ただ、BSM(ブラインドスポットモニター)や安心降車アシストは、Z・Gでは標準なのに対してUではオプションです。車線変更の多い高速道路をよく走る方は、ここを確かめておきましょう。
UとZ・Gの安全装備を並べると
安全装備の違いを表にしておきます。公式の主要装備一覧をもとにしています。
| 装備 | Z | G | U |
|---|---|---|---|
| Toyota Safety Sense(基本機能) | 標準 | 標準 | 標準 |
| ハイビーム制御 | AHS | AHB | AHB |
| BSM+安心降車アシスト | 標準 | 標準 | オプション |
| 緊急時操舵支援+FCTA+LCA | 標準 | オプション | 要確認 |
| パノラミックビューモニター | 標準 | オプション | 要確認 |
プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールなど、毎日の運転で頼りになる機能はUにも付いています。
一方で、駐車や車線変更を助ける装備はZに集まっています。運転に不安がある方は、KINTOで選べるオプションを契約前に確かめておきましょう。
Uを選ぶのに向いている人
『KINTOで乗るならUとZ・G、どれがいいの?』という疑問もよく出ます。KINTOではZのPHEV(月額52,910円〜)なども選べるので、Uだけが選択肢ではありません。
- 月々の支払いを低く抑えたい
- 街乗り中心で燃費を優先したい
- 税金や保険の手続きをまとめて任せたい
- 数年ごとに乗り換える前提で考えている
- 1台を長く乗り続けて資産として残したい
- 高速や山道で2.0Lの力強さが欲しい
- 走行距離が多く、KINTOの距離条件を超えそう
- カスタムや持ち込みの改造を楽しみたい
自分で買って長く乗る方は、GやZを販売店で見積もるのが近道です。値引きの話はプリウスの値引き相場と限界額、HEVとPHEVの選び方はプリウスはHEVとPHEVどっち?を読んでみてください。
PHEVも気になっている方はプリウスPHEVの価格・EV走行距離・充電のしかたも参考になります。
- トヨタ プリウス 公式サイト:最新の価格・グレード・装備はメーカーの公式情報で確認できます
よくある質問
プリウスのUは販売店で買えますか?
買えません。UはKINTO専用の仕様で、新車は月額のサブスク契約でだけ乗れます。
UとXは中身が同じですか?
どちらも1.8L HEVですが、装備が違います。Uには8インチのディスプレイオーディオとアルミホイールが付き、Xはオーディオレスでスチールホイールです。
UにE-Fourはありますか?
あります。メーカー希望参考価格は326万9,200円で、2WDより253,000円高い設定です。
Uの燃費はどれくらいですか?
WLTCで2WDが32.6km/L、E-Fourが30.7km/Lです。2.0L HEVのGやZ(2WD・28.4km/L)より数字は上です。
UにPHEVはありますか?
ありません。PHEVはZとGの2グレードだけです。
まとめ
- プリウスのUはKINTO専用の1.8L HEVで、販売店では買えない
- 参考価格は301万6,200円〜、KINTO月額は22,770円〜(ボーナス加算あり)
- 燃費はWLTC32.6km/Lで、2.0LのZ・Gより上
- Gで選べない赤とダークブルーを選べる
- BSMなどはUではオプション扱い






コメント