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冬に雪が積もる地域だと、プリウスを選ぶ時に「四駆にするか」で迷いますよね。『FFで雪道は大丈夫なの?』という不安もあるはずです。
結論から言うと、プリウスの4WD(E-Four)は2WDより25万3,000円高く、燃費はWLTCで1.6km/L下がります。雪の坂道や凍った交差点で発進することが多い方には、その差を払う理由があります。
この記事では、価格・燃費・重さの違いを数字で並べ、E-Fourが必要な人と2WDで足りる人を分けていきます。
プリウスの駆動方式は2種類
5代目プリウス(60系)の駆動方式は、2WD(前輪駆動=FF)と、E-Four(電気式4WD)の2つです。
E-Fourは、後ろのタイヤをモーターで動かす4WDです。エンジンから後輪へ力を送るシャフトは無く、リヤに専用モーター(1WM)を積んでいます。
| 項目 | 内容(公式諸元) |
|---|---|
| リヤモーター | 1WM 30kW(41PS)/84N・m |
| 設定があるグレード | Z・G(2.0L HEV)、U・X(1.8L HEV) |
| 設定が無いグレード | PHEV(Z・G)は2WDのみ |
| 型式 | MXWH65(2.0L HEV)/ZVW65(1.8L HEV) |
ここは大事なところです。PHEVには4WDがありません。 『PHEVで四駆がほしい』という方は、選択肢そのものが無いんです。
雪道でE-Fourが欲しいなら、選べるのはHEV(Z・G)です。PHEVを選んだ時点で2WDになります。
車検証で2WDかE-Fourかを見分ける
中古車や家族のクルマで「これは四駆?」と迷ったら、車検証の型式を見てみてください。数字の最後で見分けられます。
| パワートレイン | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| 2.0L HEV | MXWH60 | MXWH65 |
| 1.8L HEV | ZVW60 | ZVW65 |
| 2.0L PHEV | MXWH61 | 設定なし |
「60」なら2WD、「65」ならE-Fourです。PHEVの「61」は2WDしかありません。
HEVとPHEVの選び方はプリウスはHEVとPHEVどっち?で詳しく扱っています。
4WDにするといくら高い?
価格差はシンプルです。HEVのどのグレードでも、E-Fourは2WDより253,000円高くなります(’26年7月現在・メーカー希望小売価格・税込)。
| グレード | 2WD | E-Four | 差額 |
|---|---|---|---|
| Z(2.0L HEV) | 3,998,500円 | 4,251,500円 | 253,000円 |
| G(2.0L HEV) | 3,324,200円 | 3,577,200円 | 253,000円 |
| U(1.8L・KINTO専用・参考価格) | 3,016,200円 | 3,269,200円 | 253,000円 |
| X(1.8L・ビジネス向け) | 2,796,200円 | 3,049,200円 | 253,000円 |
グレードごとの価格の並びはプリウスの新車価格一覧にまとめています。
燃費と重さはどれくらい変わる?
E-Fourにすると、クルマは60kg重くなります。その分、燃費も少し下がります。
| 項目 | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| 2.0L HEV 燃費(19インチ・WLTC) | 28.4km/L | 26.8km/L |
| 2.0L HEV 燃費(17インチ装着時) | 31.7km/L | 29.4km/L |
| 1.8L HEV 燃費(WLTC) | 32.6km/L | 30.7km/L |
| 車両重量(Z) | 1,420kg | 1,480kg |
| 車両重量(G) | 1,400kg | 1,460kg |
| 車両重量(U) | 1,360kg | 1,420kg |
『燃費が落ちると、年間でいくら違うの?』という疑問もありますよね。仮にガソリン1L=170円、年間1万km走るとして計算してみます。
2.0L HEVの2WDは約352L、E-Fourは約373Lです。差は約21Lなので、年間で約3,600円の違いになります。
ガソリン価格170円は計算のための仮置きです。実際の燃料代は地域と時期で変わり、実燃費もカタログ値とは差が出ます。
1.8L HEVで同じ計算をすると、2WDが約307L、E-Fourが約326Lです。差は約19Lで、年間の燃料代の違いは約3,200円になります。
つまり、燃料代の差は思ったより小さいんです。E-Fourを選ぶかどうかは、燃費より「25万3,000円を払って雪道の安心を買うか」で決まります。
10年乗った時の差で考える
1年で約3,600円の燃料代の差は、10年でも約3万6,000円です。車両価格の差253,000円と足すと、10年で約29万円の違いになります。
1年あたりにすると約2万9,000円です。『冬の安心のために、年に3万円弱を払うか』と考えると、判断しやすくなりますよね。
重量税は、E-Fourの1,480kgでも1.5t以下の区分に入ります。2WDと同じ区分なので、ここで差は出ません。

雪道・雪国でE-Fourは必要か
雪道で差が出やすいのは「止まった状態から動き出す時」です。凍った坂道や、除雪が甘い交差点での発進ですね。
2WD(FF)は前輪だけで路面を蹴ります。前のタイヤが空転すると、そこで動けなくなることがあります。
E-Fourは後輪もモーターで押すので、発進の時に空転しにくくなります。ここがE-Fourを選ぶ一番の理由なんです。
- 冬の間、自宅周りに積雪や凍結が続く地域に住んでいる
- 自宅や勤務先の前が坂道になっている
- 朝晩の冷え込みで路面が凍る時間帯に運転する
- スキー場や峠道へよく出かける

反対に、雪が年に数回しか降らない地域なら、2WD+スタッドレスタイヤで足りることが多いです。
E-Fourは「進む」「曲がる」を助けますが、ブレーキで止まる距離が短くなるわけではありません。雪道の安全を決めるのは、まずスタッドレスタイヤです。
2WDで雪道を走るなら気をつけたいこと
2WDを選んだ方も、雪道を走れないわけではありません。いくつかのコツを押さえておくと、ぐっと走りやすくなります。
- 冬が来る前にスタッドレスタイヤに替えておく
- 発進はアクセルをそっと踏み、タイヤを空転させない
- 坂道の途中では止まらないよう、車間を広くとる
- 凍りやすい橋の上や日陰では、早めに速度を落とす
- 雪が深い日は、無理に出かけない判断もする
とくに大事なのは、坂の途中で止まらないことです。2WDで一番困るのは、上り坂で一度止まったあとに動き出せなくなる場面なんです。
2026年7月の一部改良では、E-Four車のドライブモードに「SNOW EXTRA」が追加されました。雪道での走りを想定したモードなので、雪国の方には嬉しい変更です。
19インチはチェーンが付けられない点に注意
もう1つ、雪国の方に知っておいてほしい点があります。Z・Gの19インチ装着車は、タイヤチェーンを付けられません。 タイヤとボディの隙間が狭いためで、公式の注記にあります。
『チェーン規制の道を通る時はどうするの?』と不安になりますよね。対策は、冬用タイヤを小さいサイズで用意するか、チェーン規制のある道を避ける運用になります。
| グレード | 標準タイヤ | チェーン |
|---|---|---|
| Z・G | 195/50R19 | 装着不可(公式注記) |
| U・X | 195/60R17 | 要確認 |
冬用タイヤのサイズを考える時の注意
冬用に小さいサイズのタイヤを用意する方法は、雪国ではよく聞く話です。ただ、19インチ車に17インチを履かせられるかは、ブレーキの大きさやホイールの形で変わります。
5代目プリウスで、どのグレードにどのサイズが付けられるかは、この記事では確かめきれていません。冬用タイヤを買う前に、販売店かタイヤ店で適合を確認してもらうのが安心です。
『せっかく買ったのに付かなかった』という失敗は、費用も手間も大きくなります。サイズは現車で合わせてもらうと確実です。
スタッドレスのサイズ選びや費用はプリウスのタイヤサイズと交換費用・スタッドレスで詳しく扱っています。
山道や高速でE-Fourは効く?
山道の上り坂では、E-Fourのリヤモーターが加速を手伝う場面があります。システム最高出力も、2.0L HEVの2WDが196PS、E-Fourが199PS(Wikipedia)とわずかに上です。
ただ、乾いた舗装路の山道なら、2WDでも走りに困ることはあまりありません。E-Fourの差がはっきり出るのは、やはり滑りやすい路面です。
- 雪や凍結の発進で空転しにくい
- 雨の坂道やカーブで安定しやすい
- SNOW EXTRAモードが使える(2026年7月〜)
- 2WDより253,000円高い
- 60kg重く、燃費がWLTCで1.6km/L下がる
- PHEVでは選べない
PHEVに乗りたい雪国の方は?
『PHEVが気になるけど、雪国だから四駆が欲しい』という方もいますよね。現行プリウスでは、この2つを同時に選ぶことはできません。
PHEVを選ぶなら、2WD+スタッドレスタイヤで冬を乗り切る前提になります。雪の坂道が多い地域なら、HEVのE-Fourにするか、PHEVの充電メリットを取るかの選択です。
中古で四駆を探す場合、E-Fourは4代目(50系)から設定されています。4代目のE-Fourは型式ZVW55です。現行60系ならMXWH65かZVW65を探してみてください。
見積もりは、2WDとE-Fourの両方で同じ条件をそろえて出してもらうと、差額がはっきり見えます。
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プリウスの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、プリウスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
値引きの相場や交渉の順番はプリウスの値引き相場と限界額で解説しています。
- トヨタ プリウス 公式サイト:最新の価格・グレード・装備はメーカーの公式情報で確認できます
よくある質問
プリウスのPHEVに4WDはありますか?
ありません。PHEVはZ・Gとも2WD(前輪駆動)のみで、E-FourはHEVだけに設定されています。
プリウスの2WD(FF)で雪道は走れますか?
スタッドレスタイヤを付ければ走れる場面は多いです。ただ、凍った坂道の発進など、前輪だけでは空転しやすい場面ではE-Fourの方が有利です。
E-Fourにすると燃費はどれくらい落ちますか?
2.0L HEV(19インチ)で28.4km/Lから26.8km/Lになり、WLTCで1.6km/Lの差です。1.8L HEVでは32.6km/Lから30.7km/Lになります。
プリウスの19インチにチェーンは付けられますか?
付けられません。公式の注記で、19インチ装着車はタイヤとボディの隙間が狭く装着不可とされています。
SNOW EXTRAモードはどのプリウスにありますか?
2026年7月1日の一部改良で、E-Four車のドライブモードに追加されました。2WD車とPHEVにはありません。
四駆のプリウスを中古で探すなら何年式からですか?
E-Fourは4代目(50系・ZVW55)から設定されています。3代目の30系には4WDはありません。
まとめ
- プリウスの4WD(E-Four)はHEVのみ。PHEVは2WDだけ
- E-Fourは2WDより253,000円高く、60kg重い
- 燃費は2.0L HEVでWLTC28.4km/Lから26.8km/Lに下がる
- 雪や凍結の発進が多い地域ならE-Fourを選ぶ理由がある
- 19インチ車はチェーン装着不可なので冬用タイヤの計画が大事






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